今年度のフィラリア予防、まだスタートしていなくて取りに来られる方はまだまだおられますが、もうお済ですか?(→フィラリアについての過去ブログ)
蚊もノミもマダニも活発になってきます。
蚊からはフィラリア
ノミからは皮膚炎
マダニからはバベシア(命に係わる貧血をおこします)
と、病気を伝染させます。
病気にかかる前に予防が一番安全!
山や川によく遊びに行くワンちゃんは特にマダニにご用心をヽ(^o^)丿(→マダニの写真。掲示板2012年5月参照)
さて、いろんな理由でフィラリア予防されていない方もやはりおられます。
幸運にも感染していない子もいますが、感染している子の方が多いです。
↓フィラリアに感染した犬の血液中を泳ぐミクロフィラリア(フィラリア仔虫)
フィラリアに感染した犬の血を蚊が吸った時、このうごめいている虫も吸い上げます。
そして、その蚊が他の動物の血を吸った時にフィラリアをうつすわけです。
この動画は当院へかかられたワンちゃんの血液になります。
フィラリアにかかってしまい急性症状を示し不幸にも亡くなってしまった子もいれば、何とか頑張ってくれた子もいます。
かかってしまっても何とかなるものは、何とかしますが、やはり予防をきっちり行ってもらいたいなと思います。
この辺りは、以前勤めていた川口や練馬に比べて、確実にフィラリア感染率が高いです。
予防していない理由の一つに、『病院へ連れて行けない』をよく聞きます。
怖がりでかみついてしまう、大暴れする、時間が取れない、そういった理由からのようです。
それを聞くと、悲しいとともに、申し訳なく思ってしまいます。
保定の技術や、相談いただけない病院の雰囲気とか、やはりこちらの問題があるのではと考えてしまうからです。
それなら、それでやりようはいくらでもあります。
よく相談いただき、その子にあった治療・予防をしていただけたらと思います。
ちなみに、ネコさんのフィラリア予防、されてますか?
犬はフィラリアに感染しやすいが、すぐには症状を示さない。
猫はフィラリアに感染しずらいが、急な症状を示しやすい。
というのが特徴です。
HARD(犬糸状虫随伴呼吸器疾患)という咳をメインにした喘息のような症状や、突然死、慢性肺疾患をおこします。
夏の体調が・・・とか何か思い当たる節があるネコさんは、一度かかりつけで相談してみると良いですよ(^_^.)
【関連する記事】
- 腎臓悪いけど、足腰痛いネコさんへの情報
- コリネバクテリウム ウルセランス について
- 嘔吐(吐く)・下痢(便がゆるい)、そんな時は 〜犬、猫の様子の見方〜
- 吐く(嘔吐)、便がゆるい(下痢) 〜犬、猫の対処について〜
- セキセイインコの嘔吐・吐き気 〜マクロラブダス(メガバクテリア、AGY)〜
- うちの犬、鳥の骨を食べちゃったけど、大丈夫ですか?
- 口唇ヘルペスの方、ウサギ・チンチラへの死の接吻にご注意を・・・
- 吐きそうにしてる・むせる 〜〜咳について〜〜
- 猫にもフィラリアは感染します
- 猫のアレルギー検査ができるようになりました!!
- アトピー? アレルギー? どっちなの?
- 体がかゆいけどアトピー・アレルギーかしら?。。。(舐める・かむ・掻痒)
- お水たくさん飲んで、おしっこが多いです。。。多飲多尿
- 吐いて、下痢して。。。そんな時は
- 問診〜診察に一番だいじなこと〜