今回はちょっとまじめな話にて。
ちょっとした風邪や、胃腸炎以外で割と目にする病気で、当院で多そうなのを3つ上げると、
ブドウ膜炎
馬尾症候群
膵炎
あたりがパッと思い浮かびます。
上から、眼科、整形外科、内科と各科そろっており、いろいろ見なければならない獣医の『総合診療科』としての責務と難しさが表れてるようです。
このうち猫の膵炎をピクアップしてみます。
あっ、犬の膵炎はまた全然違うので、あくまでも今回は猫限定です。
なぜ、今回コレかって言うと、動物病院の検査センターさんから猫の膵炎に関するデータをもらったので

で、結論から書くと
はっきりしないから調べましょう!
調べられるようになってよかったね♪
といったところ。
・・・・・・・

なんか身もふたもないので、飼い主様が気を留めといてもらいたいデータが以下です。
猫の膵炎で見られる症状
1.食欲低下 7割
2.元気低下 5割
3.嘔吐 4割
4.体重減少 2割
5.下痢 まれ
獣医さんが診たところでの所見として
1.脱水 5割
2.貧血(白い) 3割
3.黄疸(黄色い) 2割
4.その他
無症状の8歳以上の猫117頭を無作為に検査(2015年7月〜8月)した結果・・・・
18.8%
が検査に引っかかった。
つまり、パッとしないのです。
隠すのでしょうね、ネコさんは・・・・・
けな気です。
そして、さっしの良い飼い主様なら見かける症状トップ5をみて、
『腎障害かと思った!!』
と言うかたもおられるでしょう。
高齢の猫だとまっさきに腎臓が気になる症状ですね。
実際、症例発表でも急性腎不全として治療初めて、途中から膵炎治療を加えて良かったと言うのもありました。
腎臓の血液検査は多少改善してるも、症状がよろしくなく、昔ならあきらめてたところ、膵炎調べられるようになって助かったと言った内容でした。
今回のデータだけですと、ほかにいろいろな要素があって、研究しなければいけないポイントがまだまだある、良く吟味しなければいけない程度のものと私は判断しています。
これからのことは研究されるエライ先生方に任せたとして、鑑別としてつけやすくなったのはありがたいことです。
ここで触れたことは、すべてに当てはまるわけではないですし、疑いとして明らかに無いものを調べるのもどうかと思いますので、その辺は担当の先生(当院なら私ですね)とよく相談されてベストを尽くしましょう

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