2017年07月01日

セキセイインコの嘔吐・吐き気 〜マクロラブダス(メガバクテリア、AGY)〜

こんにちは\(^o^)/


鳥専門ではないのですが、近所の駆け込み寺として小鳥を診させていただくことが増えてきました。



で、かなりメジャーな病気であり、命に関わる病気を一つ紹介します。

よく見かける危険な病気なのに、まだ知らない飼い主様が散見されるからです。



マクロラブダス(メガバクテリア、AGY)



胃にすみつくカビです。

ほっておくと治らなくなります。

ウンチをもってきていただければ調べられるので、特にセキセイインコを飼われたら調べておきましょうね。

以上






深堀したい方はグーグル先生とかで調べてみてください^^;




以下補足です。






いろいろな変遷を経て正式名称『マクロラブダス』になりました。
昔からの呼び名『メガバクテリア』がメガバクと短縮できて呼びやすいので、私はいまだにメガバクと呼びます。

ショップにいるときから感染していることが多いようです。

特にセキセイインコに広く汚染が広がっています。


胃に住み着き、胃の機能が低下してしまいます。

胃の機能・形が変化してしまうと、メガバクを駆除しても、胃の機能が回復しなくなります。




症状としては、胃障害に絡んだものです。



嘔吐
吐き気
食欲不振
痩せてきた
元気がない




といった感じです。



経験則では、ショップから買ってきたばかりの若い個体で多い気がします。

ただ、先日来た方は、2歳弱のオスのセキセイインコでした。
つまり2年弱無症状で過ごしたようです。
という事は、長いことかけて胃の形態や機能を阻害している可能性があるので、最終的に治りきらない可能性があるという事になります。


同じケージで飼っているメスは無症状との事。
雄の方が肩身が狭い生活らしい話がありました。
ストレス等からの免疫力低下や胃内環境の悪化も発症原因になっていたかもしれません。
だいぶやせていたので長いこと患っていたと思われます。


他の病気もそうですが、餌箱にいて食べているそぶりを示しても、ただつついているだけ、皮をむいているだけで食べていないこともあります。
診察時もフードをつついていましたが、実際はつついていただけで食べていないものと思われます。
多頭飼育だと食べているのか判断つかない可能性がありますので、体重を測るなど工夫が必要です。



駆除自体は決して難しいものではありません。
少し薬を飲み水に混ぜるだけです。




元気なうちに気づいてあげられるようにしたいですね。


                         













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ラベル:小鳥
posted by 東いわつき動物病院 at 09:00| 埼玉 ☔| 医療情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする