2016年03月05日

アトピー? アレルギー? どっちなの?

診断は、アトピーなの?アレルギーなの?っと混乱することもあるかと。

今回は用語説明です。

忙しい方へ端的に言うと、病院に来ている段階では同じ意味だと考えてください。

以下もう少し補足

    アトピーはアレルギーになりやすい素質があるということ。
    アレルギーは原因(アレルゲン)により起きている症状のこと。


たとえば、かゆみがあって病院に来ている段階だと。。。。
アトピーだから(アレルギーになりやすい体質だから)、アレルギーになりかゆみがある。
なので、アトピーであり、アレルギーであるとも言える。
だから、大まかには同じ意味だと考えておくと混乱しないと思います。








〜もう少し詳しく書くと〜


アトピーとは。。。。
IgE抗体を作りやすい体質のこと。
症状がなくとも、IgEがあればアトピー。
IgEは免疫グロブリンと言う物質(Ig)の、Eタイプ(赤みを起こすタイプ)と名付けたもの。
IgEがあれば、症状がなくとも素因ありでアトピーです。






アレルギーとは。。。。
症状があり、その原因(アレルゲン)があります。
検査で原因が分かれば、「○○アレルギー」となります。
例えば杉花粉アレルギー(花粉症)です。






そして『犬アトピー性皮膚炎』は犬アトピー性皮膚炎対策会議において以下のように定義されました。


『花粉やダニのIgEが関連した特徴的な症状とかゆみを伴う皮膚炎』


特徴的な症状は、前回記載した
かゆみ部位に慢性的なかゆみを伴う皮膚炎があることです。

わきの下、内また、手足の折り曲がり部ですね。


つまりは、花粉やダニなどの環境アレルゲンに対するアレルギー症状が、犬のアトピー性皮膚炎です。
言い換えると、ダニアレルギーとか花粉アレルギーが犬のアトピー性皮膚炎です。




なので症状があって診断としてのアトピーですねって言い回しは、アトピー性皮膚炎ですねって言い回しの短縮で使っていると解釈できます。
症状の有無と関係ないアトピーという状態と、診断として口にするアトピー(性皮膚炎)は違うのです。








さて、







アトピーっていうと、治らない代名詞

アレルギーっていうと原因があって何とかなりそう


そんなイメージありませんか?



アトピー(性皮膚炎)=アレルギーだと治りそうな気がしませんか?





じゃあ、原因(アレルゲン)を調べてみようとなりますよね。




あとは、かかりつけの先生に質問すれば解決の糸口が見つかるかもしれません☆彡



詳しくはまた後日




















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2016年02月20日

体がかゆいけどアトピー・アレルギーかしら?。。。(舐める・かむ・掻痒)

かゆい原因の思いつくトップ3でアトピー・アレルギーを上げる方は多いのではないでしょうか。


ちゃんとした診断・治療は、ゆっくりと直接お話しすることが必要です。


ここではアトピー・アレルギーか否かと自宅でのケアについての2点あげてみます。





《アトピー・アレルギーか否か》



長引くかゆみがあるのが大前提です。


その上で、パッと見の皮膚が正常ならアトピー・アレルギーの可能性が高いかも





赤い、白い、かさぶた・フケが多い、ブツブツしている、毛の根元にかさぶたついて毛束で抜ける。
         
こんな状態は感染症の可能性が高いです。




かゆみの部位としては

 指
 耳
 わきの下
 内股
 肘の内側
 肛門周り
 アゴ下・首
 
 口
 腰の方の背中


が、アトピー・アレルギーの典型的です。

緑色の部位は食事アレルギーの可能性が高くなります。



ちなみに、病院でなら血液検査の数値ではっきりします。
細かなことは、また後日<(_ _)>










《スキンケアについて》


アトピー・アレルギーの原因物質を落とす意味でシャンプー

シャンプーはよほどでなければ、刺激の少ないもの(何も入ってない普通のもの)でこすらず優しく。




そして保湿!!!!!!!








皮膚の状態がよほどなら、効果や刺激の強弱で部位によりシャンプーを使い分ける。

そして、保湿。




これも細かなことはまた後日<(_ _)>
















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2016年02月11日

お水たくさん飲んで、おしっこが多いです。。。多飲多尿

こんにちは(^^)/

                                                 
多飲多尿は各種病気の可能性があります。



犬猫なら一日あたり体重の100倍ccの水を飲む
(例えば3kgの仔なら、300cc)

または、今までの倍以上一日あたりで水を飲むようになった。



気になるときは、量ってみましょう。
                                                 

で、実際飲み過ぎなら、こまごました話があるのでとりあえず獣医さんに相談を





ぱっと思いつく病名を上げると・・・
                                                 
糖尿病
肝障害
腎障害
副腎皮質機能亢進症
尿崩症
子宮蓄膿症
心因性
腎ウォッシュアウト
etc.




お水を飲むことは、陸上生活するようになった生き物にとって大事なことです。

体は常に乾いているわけですから。

ただ『過ぎたるは及ばざるがごとし』です。

家で簡単にできる健康診断ですので試しに量られてみてはどうでしょうか




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2016年02月08日

吐いて、下痢して。。。そんな時は

こんにちは(^^)/


他のサイトでよく見かける、病気についての解説見たいのを少ししてみようかと思います。
(続くかはわかりませんw)



困ったら病院に相談!!

これがベストです





ただ、『どうしようかなあ〜〜〜〜』ってこともありますよね。


そう言った時の参考になるものをあげられたらと思います









で、表題の症状、よくありますよね。





様子見るなら

嘔吐は一日まで

下痢は三日まで





ご質問受けた時に私が伝えてることです。



理由は

嘔吐は脱水や体力の低下など、続くと命にかかわる可能性があります。

なので、一日以上続くなら、様子見ないほうが良いです。



下痢だけならすぐにどうこうはないでしょう。

そして、胃腸の再生がだいたい4日ほど。

3日というと再生の中日を過ぎているのでだいたい治ってきているはず。

それが治らないのであれば、こじれている可能性がある。

なので、様子見ても3日ほど。






これ以外に症状が重複するときは様子見ないほうがいいです。

下痢に嘔吐とか

下痢に食欲不振とか

吐いてふるえてるとか



2つ以上の気になる症状があるときは、早めに対応したほうがこじれなくて良いと考えます。






参考までに(^^)/







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2016年01月10日

問診〜診察に一番だいじなこと〜

こんにちは\(^o^)/



                                                 
問診は一番大事!!!




結論から言うと、話を聞いて、質問してって作業で病気はだいたいわかるのです。

しかも、この作業で知りえる情報は飼い主様しかわからないのです。

なので、重箱の隅をつついたような質問や、全然関係なさそうな質問が出てもとりあえず、知りえる限りのことをお伝え願えればと思います<(_ _)>






さて、診察と言うと
問診、聴診、触診、視診と五感を使ったものや、簡単な器具を使用して行うものがあります。

東洋医学では四診と言い
望診(体型、皮膚の色、光沢等を視て診察する方法。舌診も望診に含まれる。)
聞診(声の状態や体臭を嗅いで診察する方法)
問診(病理に関連した病証を問うて診察する方法)
切診(患者に触れて診察する方法)                                 


となるわけです。

この中で、最重要は問診と考えます。

ちゃんとやれば問診だけで、だいたい診断がつくからです。

あとは、その裏付けを触ったり、診たり、聴いたり、検査したりして行い、治療に入ります。



で、この問診ですが省いても診断はできます。


手間がかかるので、忙しい先生はなおざりになったり、また、経験によっては省かれる部分かもしれません。



じゃあ、何で最重要なのかと言いうと、診断精度を高めるからです。
                                                 


高めるって言っても、正解率50%が90%になるってたいそうなものではないと考えます。


95%が99%になるような感覚です。
(医療に100%はないので99%。でも、99.999…%に近づけるため、みんな切磋琢磨してるわけです)





一見関係ないような質問も、核心に迫る一手のこともあるのです。





例えば、咳するのが昼(運動時)なのか、夜(寝てるとき)なのかで全然違う病気を疑ったりとか


                                              



                                                 

状況状況に合わせて柔軟に対応はしますが、親御さん(飼い主様)しかわからないことを、救急でない限りじっくりと聞かせていただければと思います。                              
















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ラベル:医療情報 病気
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2015年10月15日

食欲低下〜膵炎からのアプローチ〜

こんにちは\(^o^)/


今回はちょっとまじめな話にて。


ちょっとした風邪や、胃腸炎以外で割と目にする病気で、当院で多そうなのを3つ上げると、
   ブドウ膜炎
   馬尾症候群
   膵炎
あたりがパッと思い浮かびます。

上から、眼科、整形外科、内科と各科そろっており、いろいろ見なければならない獣医の『総合診療科』としての責務と難しさが表れてるようです。



このうちの膵炎をピクアップしてみます。

あっ、犬の膵炎はまた全然違うので、あくまでも今回は猫限定です。

なぜ、今回コレかって言うと、動物病院の検査センターさんから猫の膵炎に関するデータをもらったので



で、結論から書くと
   はっきりしないから調べましょう!
   調べられるようになってよかったね♪
といったところ。



・・・・・・・



なんか身もふたもないので、飼い主様が気を留めといてもらいたいデータが以下です。




猫の膵炎で見られる症状

1.食欲低下   7割
2.元気低下   5割
3.嘔吐      4割
4.体重減少   2割
5.下痢      まれ









獣医さんが診たところでの所見として

1.脱水      5割
2.貧血(白い)   3割
3.黄疸(黄色い)  2割
4.その他




無症状の8歳以上の猫117頭を無作為に検査(2015年7月〜8月)した結果・・・・
   18.8%
が検査に引っかかった。





つまり、パッとしないのです。

隠すのでしょうね、ネコさんは・・・・・

けな気です。



そして、さっしの良い飼い主様なら見かける症状トップ5をみて、

『腎障害かと思った!!』

と言うかたもおられるでしょう。

高齢の猫だとまっさきに腎臓が気になる症状ですね。






実際、症例発表でも急性腎不全として治療初めて、途中から膵炎治療を加えて良かったと言うのもありました。
腎臓の血液検査は多少改善してるも、症状がよろしくなく、昔ならあきらめてたところ、膵炎調べられるようになって助かったと言った内容でした。







今回のデータだけですと、ほかにいろいろな要素があって、研究しなければいけないポイントがまだまだある、良く吟味しなければいけない程度のものと私は判断しています。
これからのことは研究されるエライ先生方に任せたとして、鑑別としてつけやすくなったのはありがたいことです。


ここで触れたことは、すべてに当てはまるわけではないですし、疑いとして明らかに無いものを調べるのもどうかと思いますので、その辺は担当の先生(当院なら私ですね)とよく相談されてベストを尽くしましょう






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2015年05月03日

目を見つめて話しましょう☆

こんにちは\(^o^)/

連休ですね。 

良い天気でよかったです





さて、ちょっと古い情報ですが、アメリカの科学雑誌SCIENCEに麻布大学の永澤美保先生の論文が掲載された件です。
(→内容はこちら)


かなりかいつまむと、
犬と人の関係性が、ヒトの母子間に共通に認められるような、オキシトシンと視線を主としたアタッチメント行動とのポジティブ・ループによって促進されるものであることを明らかにした。
だそうですφ(..)メモメモ




要は、目を見つめ合えばお互いがハッピーになるってことの科学的証明をしたようです。





わんちゃん飼われてる方ならみんなやってることかもしれませんね


あらためて、目を見つめてやさしく語り掛けるきっかけになればと思います。





おまけ



科学雑誌SCIENCEのサイト内で犬クイズがあるので、良ければやってみてください。
(→犬クイズへ)

英語の壁と他もろもろで案外難しかったです
わたし、平均点にまったく届かない程度でした(;´Д`)


posted by 東いわつき動物病院 at 14:30| 埼玉 ☔| 医療情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月12日

緑内障、肩こり、捻挫に。。。。

こんにちは\(^o^)/                                       


昨日から寒いですねえ


今日はそのうち晴れるとか予報ではなってたけど、小雨が微妙ですし(^-^;


さて、本日はこんなのあるよって言う情報のみお送りします。

内容は薄いです


まずはこれ!







眼圧測定 (2).JPG






新しく導入された検査器具です。
                                                 

↓こんな感じで使います。









眼圧測定 (1)-1.jpg







目の中の圧力を測る機械です。


大人しくしてくれれば、痛くもかゆくもない検査で、しかも数秒で1回の測定は終わります。


救急疾患である緑内障、また、それに発展する可能性のあるブドウ膜炎の時に主に使用しています。


柴犬は好発犬種としては有名どころです。


日頃の正常値と比較することが大事ですので、1回くらい調べておくといいかもしれませんね。




















                                                 





               



光温熱療法.jpg








光温熱療法の機械。






残念ながら高いものなので、買ったわけではないです


ウサギの食滞でちょっと困ってた時にちょうどメーカーさんが貸してくれました。
                     
                                  
あと2週間くらいはあると思いますので、一度体験してみたい方は『ブログ見たよ』とおしゃっていただければ無料で施術いたします。


イメージは鍼灸みたいなものです。
                                                 
痛みなどはありません。

ほわっとあったかいくらいです。

効果は深部の血流をよくして、痛みの緩和、機能改善、再生を促すなど。

副作用もないので気軽に、まずは使ってみるのが好い治療器具ですね






                                                 



時間が無くなったので本日ここまでで<(_ _)>
posted by 東いわつき動物病院 at 19:05| 埼玉 ☔| 医療情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月29日

狂犬病、発生!・・・

こんにちは\(^o^)/


本日は雨雨


そして、今日から家族は長崎県の五島列島へ曾ばあちゃんに会いに行きました(^^♪


私はハムスターとカブトムシと、金魚の世話があるのでお留守番です(;へ:)


ちょっとさみしい・・・・・







さてさて、隣国台湾で狂犬病が確認されたようですね(*_*)
関連記事:(毎日新聞)(厚生労働省検疫所

日本とおなじで清浄国とされていただけに、ショッキングですね・・・・





狂犬病予防はひとり、ひとりの意識が大事です。

年1回の狂犬病予防接種はお済ですか?

あなたのお子さんの為に、今一度意識していきましょうね\(^o^)/
(→過去ブログへ

posted by 東いわつき動物病院 at 19:50| 医療情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月28日

でんぷんと犬

こんにちは\(^o^)/

朝は、積もってましたね、雪雪

良い感じのパウダースノーでした。

ゲレンデなら、サイコーだなあ(* ̄ρ ̄)”…

前回楽しそうだったので、寝てるなったんに『雪だぞお、外で遊ぶかあ』ってつぶやいたら、

『寒いからイヤ!』って・・・・

好き嫌いのはっきりした子で(;^_^A





さてさて、先日、英科学誌ネイチャー電子版に欧米研究チームが家畜のイエイヌは祖先の野生オオカミに比べて、でんぷんの消化吸収に関連する3遺伝子の働きが高まっていることが、遺伝子解析にて判明したと、発表したようです。

イヌの消化器系が人間の残飯を食べられるように適応したことを示す発見であり、人間との共存化の重要なきっかけの一つになった可能性があるということです( ..)φメモメモ。



ということは、でんぷんが消化しずらい子は、より先祖に近いのかな?



10年くらい前に、犬用ボーロとして市販されているものでも、犬が消化できず消化器に負担をかけている可能性があるという学会発表がありました。





実際、検便にて未消化でんぷん粒がたくさん出ている犬は、ボーロなどの小麦菓子を与えられていることがほとんどです。

なので、ネイチャーでの報告もあるように炭水化物に慣れるよう進化したけど、まだ進化の途中なのか、はたまた少し先祖がえりな消化の機能の子もいるのか?

先祖がえりだとしたら、この目の前にいる丸くてポわポわした、大人しいマルチーズは、実はオオカミさんなのかしら?と思うと、そのギャップに面白くなってしまうなあというお話です。(o ̄∇ ̄o)





文字ばかりではなんなので、数か月かけて息子と作ったプラモデルをご鑑賞ください<(_ _)>






プラモ.JPG
ラベル:
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