2012年12月13日

次の世代の子供たちの為に

こんにちは\(^o^)/

本日は暖かな晴れ日でした晴れ


さてさて、昨日は獣医師会の狂犬病に関する集まりで病院を空けさせていただきました<(_ _)>


 
狂犬病は大事です!( → 厚生労働省狂犬病についてのページ)



突然何かというと、だいぶショッキングだったもので。



いきなり始まった映像は、狂犬病で苦しむ子供の映像から・・・・


インパクト強くて、今までの考えを少し改めねばと思いました。




東京の病院で感染症科を担当されている第一線の、人のお医者さんの公演を聞きまして。


世界的には、狂犬病は子供の病気だとおっしゃられていました。

次代を担う子供たちのために、大人がすべき義務の一つが、狂犬病ワクチンをうつ!ということなのだと感じました。





狂犬病ウイルスは神経を伝って脳へ行くので咬まれた部位や深さなどが治療が間に合うか発症するかに関わります。

やはり9割以上犬から感染します。

それだけ犬が人の社会と密接に関わっているからでもあります。

その犬の目線で咬んだとき、大人なら足あたりになるでしょうか。

頭まではだいぶ距離があります。

しかし、子供は肩や首など頭の近くをかまれたり、そもそも小さいので頭までの距離は短いです。

そういったことから、子供が発症して亡くなることが多い、『子供の病気』と考えるようです。




日本では60年弱自然発生はない、狂犬病清浄国です。

「発生ないから、大丈夫でしょ?」

良く聞く声です。

私も大丈夫だとは思います、今現在は。

ただ、先々はわかりません。


現在も私たちの知らないところで、いろいろな方が、日夜水際で防ぐべく防疫にあたっています。

犬にワクチンを打つのはそのわずかな一端です。

仮に病気が入ってきても予防がなされていれば広がりを防げます。

みんなは一人の為、一人はみんなの為。

それが狂犬病ワクチンを打つことです。



海外の先生から見ると長い間清浄国であり続けていることは、本当にすごいことのようです。

そんな素晴らしい状態を、次の世代に残してあげられる、大きな貢献の一翼を担うためにも、大人としての義務を全うしていきたいと、すこし感化されたひと時でした(^^)
ラベル:ワクチン 予防
posted by 東いわつき動物病院 at 19:56| 医療情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月27日

フィラリア感染してしまっても、やはり予防が大事です!!

こんにちは(^^)/

今年度のフィラリア予防、まだスタートしていなくて取りに来られる方はまだまだおられますが、もうお済ですか?(→フィラリアについての過去ブログ)

蚊もノミもマダニも活発になってきます。
  蚊からはフィラリア
  ノミからは皮膚炎
  マダニからはバベシア(命に係わる貧血をおこします)
と、病気を伝染させます。
病気にかかる前に予防が一番安全!
山や川によく遊びに行くワンちゃんは特にマダニにご用心をヽ(^o^)丿(→マダニの写真。掲示板2012年5月参照)


さて、いろんな理由でフィラリア予防されていない方もやはりおられます。

幸運にも感染していない子もいますが、感染している子の方が多いです。

↓フィラリアに感染した犬の血液中を泳ぐミクロフィラリア(フィラリア仔虫)





フィラリアに感染した犬の血を蚊が吸った時、このうごめいている虫も吸い上げます。
そして、その蚊が他の動物の血を吸った時にフィラリアをうつすわけです。



この動画は当院へかかられたワンちゃんの血液になります。
フィラリアにかかってしまい急性症状を示し不幸にも亡くなってしまった子もいれば、何とか頑張ってくれた子もいます。

かかってしまっても何とかなるものは、何とかしますが、やはり予防をきっちり行ってもらいたいなと思います。




この辺りは、以前勤めていた川口や練馬に比べて、確実にフィラリア感染率が高いです。

予防していない理由の一つに、『病院へ連れて行けない』をよく聞きます。

怖がりでかみついてしまう、大暴れする、時間が取れない、そういった理由からのようです。




それを聞くと、悲しいとともに、申し訳なく思ってしまいます。

保定の技術や、相談いただけない病院の雰囲気とか、やはりこちらの問題があるのではと考えてしまうからです。

それなら、それでやりようはいくらでもあります。

よく相談いただき、その子にあった治療・予防をしていただけたらと思います。




ちなみに、ネコさんのフィラリア予防、されてますか?

犬はフィラリアに感染しやすいが、すぐには症状を示さない。
猫はフィラリアに感染しずらいが、急な症状を示しやすい。

というのが特徴です。

HARD(犬糸状虫随伴呼吸器疾患)という咳をメインにした喘息のような症状や、突然死、慢性肺疾患をおこします。

夏の体調が・・・とか何か思い当たる節があるネコさんは、一度かかりつけで相談してみると良いですよ(^_^.)
posted by 東いわつき動物病院 at 19:03| 医療情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月01日

皮膚のトラブルご用心

6月になりましたね。

このまま梅雨雨入りか?!なんて話も聞きましたがどうなんでしょうか?

じめじめしてくると、耳や皮膚のトラブルが出やすいです。

清潔と乾燥を心がけつつ乗り切っていきましょう。

ペット保険のアニコムさん調べではワンちゃんの皮膚のトラブルは全体の23%に及ぶようです。
さらに耳のトラブルを足すと4割弱の仔が、皮膚がらみで病院にかかるようです。
中でもフレブルさんは平均の2倍の罹患率でトップ!
続いてパグ、シーズー、ゴールデンレトリーバー、柴がトップ5みたいですね。
6月から患いだし、8月でピークをむかえるようです。

シャンプーや食事など皮膚のケアは様々。
その仔にあったやり方を見つけてあげたいですね(^_^.)

そうそう、指しゃぶりが治らないワンちゃん。
アトピーと思われてたこのうち、爪基部マラセチア感染症の可能性もあるようです。
爪の根っこに汚れが目立つ子はもしかしたら?!
あんまり辛そうな仔はいろいろ試されてみても良いかもしれませんね
ラベル: 皮膚
posted by 東いわつき動物病院 at 17:34| 医療情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月24日

トイレが長くなったら要注意!

前回、寒い気候から病気の話をしようと思っていたのですが…
気付いたら脱線していました。
今日はそのお話しを。

最近ネコさんの尿トラブルが多いです。
伝染してるの?と思うくらいです。

寒いと運動量も減るし、飲水量も減るし、総じて尿量・回数も減ります。
すると細菌感染や尿石症のリスクが高まります。

トイレが近くなる、トイレで鳴く、ネコ砂の塊方が小さくなった、粗相する。
こういった症状が出始めたら要注意ですね。

さらに吐き出したり、食欲がなかったりしだすと危険です。
おしっこが出なくなり、尿毒症という命に係わる病気になっている可能性があります。
様子を見ずに、すぐに診てくれるところに、夜中でも行くべきです。

たいがい冬に入ってからが多いんですけどね。
最近のは、今年の寒さのしつこさと、季節の変わり目は特に体調を崩しやすいのが、関係あるのでしょうか。

大丈夫そうでも、尿のチェックくらいはしてあげたいものですね。
検査は簡単!
尿を病院へ持っていくだけ。
ネコさんへの負担はありません。

尿が取れないときは、かかりつけで相談してみると良いですよ。
ラベル:膀胱炎 尿毒症
posted by 東いわつき動物病院 at 12:43| 医療情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月15日

フィラリアの薬は予防薬?

もうフィラリアの準備はじめていますか?

3大予防の一つですし、混み合う前にお早めに♪

ところで、フィラリアの薬は月一回使用しますが、一か月効果が持続しているわけではないって知ってましたか?
使ったその時しか作用しないんですよ。

では、どう予防しているのか?
フィラリアの子虫は蚊からワンちゃんにうつります。
そこから約一か月かけて体内で成長して、親虫になると心臓から肺に行く血管内で10センチくらいのひも状の白い虫になります。

親虫になると、駆除するのは大変です。
ただし、子虫ならお薬で簡単に駆虫することができます。
感染したフィラリアの子虫はほっといて、1か月したら薬を使って親虫になる前にまとめて駆除する。
薬を使った後も、また蚊に刺されるとフィラリアに感染しますが、1か月そのままにして、親虫になる前にまとめて駆除!
これを繰り返しているのです。

フィラリア予防薬といいますが、正確には駆除薬です。
なので、予防(駆除)期間は蚊が出だして1か月後から初めて、いなくなってから1か月後までになります。
蚊がいなくなったからと言って早々に薬の使用を止めるのは、そういったことからしないほうが良いのですね。

さて、蚊の出現時期はまちまちです。
いつから出現してるやら?
大体関東なら4月から12月まで予防しておけばまず安心!
備えあれば憂いなし。
命に係わる伝染病です。
しっかり予防(駆除)してあげたいですね。

当院ではお得なキャンペーンも行っています。
詳しくはスタッフまでお気軽にどうぞ。
posted by 東いわつき動物病院 at 21:54| 医療情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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